美しかったもの

ぽかぽか陽気に誘われて、歩く瞑想をしながら近くの公園に出かけました。
ベンチに掛けて青い空を眺めていると、カジュラホの空を思い出しました。
カジュラホはインドの北部に位置し、チャンデーラ王朝が残したタントラ寺院郡の遺跡が
世界遺産になっているところです。

寺院は、カジュラホの高く澄んだ青空に映えて美しく建っています。寺院の外壁は、神々、
天女、人、動物、紋様など、無数の彫刻郡で埋め尽くされています。すべての彫刻郡は
何の余分も不足も無く、すべてがすべてに調和して寺院を完成させています。そして、
インドの青い空と乾いた陽光の下で見事な美しさを見せていました。
ミトゥナ像(男女交合像)は自我の欲望を越えた欲求で、聖なるものとして美しい。神々や
天女は「私はここよ、見て」と語りかけてきた。しなやかな全身で表現されている満ち足り
た表情は本当に美しい。
そこに刻まれている誰もがみんな、生きてそこに居るように思えた。その美しさに見入っ
ている私の後ろを、「美し過ぎて、どこを撮ったらいいのか分からない」、と言う会員の声
が通り過ぎて行った。その会員も美しさに戸惑っていたのだろう。

青い空を見上げて、カジュラホが甦った一時でした。
カジュラホは、約千年前に金井先生がチャンデーラ王朝の王として過去世で生きた場所
で、著者「ガネーシャの知恵」の舞台になっている地です。精神世界、瞑想、金井先生に
関心がある方は読んでみてください。