金井先生の師が亡くなられました。
師について金井先生はこんなふうにお話しされています。
瞑想の師というのは、瞑想、歩むべき道そのものなわけです。言ったり、行動したり
していない時の在り方を師と重ねると、そういう気持ちを持つことが大事なんです。
で、その在り方っていうのは、自我から離れて本当の自分に戻って行く。だから本当の
意味で自分らしく、で、師と弟子っていうのは決して同じではないわけです。つまり、
誰でも地球上のすべての人間っていうのは一人一人その人らしさっていうのがあって、
ユニークさっていうものがあって、決して同じ人はいないんです。
だから自分らしさっていうのは自分が掴むしかない。だから当然、師と弟子の違いは
あるわけで、ですからそういう意味で弟子は自分の自分らしさというものに戻る、
自分らしく生きることに徹する。それが師と在り方を重ね合うということなんです。
そういうふうに歩んでいただけばいいんですけれど、なかなか人間というのは、
私も長い間弟子と言われる人達と色々なことやってきたけれども、多くの人が
本当にそういうふうに求めなければいけないものを求めるんじゃなくて、
求めやすいものを求めるんです。
本当の自分の在り方としての本当の師は目の前にいても、本当の弟子になれない
自分がいます。