空は高く、雲はうろこ雲、朝晩に寒さを感じ、すっかり秋です。
秋になって何よりも嬉しいことは、蚊がいなくなることです。
夏には毎年蚊に悩まされます。外に出るとさっと寄って来て油断も隙もあったものではあり
ません。蚊の種類はいろいろあるようで、体の形や色や大きさも様々です。足が白と黒の
縞模様の大きな蚊は特に嫌です。あの白と黒のシマシマを見ると、敵意を感じてしまいます。
夏の間は外で何かをする時、洗濯物を干す時入れる時、植物への水くれ、草取りなど、
どんなに短時間でも蚊取り線香は欠かせません。洗濯物を取り入れる時は注意しないと
洗濯物と一緒に蚊を家に持ち込むことがあります。寝ている時に耳元で聞くブーンは最悪です。
植物の水くれは片手に蚊取り線香、片手にジョウロが蚊に刺されない一番の方法です。
雨が降っても軒下のプランターには水くれが必要です。雨の降っている時はどんなにゆっく
り水くれをしていても、蚊は寄って来ません。きっと雨の中は飛べないのでしょう。風の強い
日も蚊はいません。風に飛ばされてしまうので出て来ないのでしょう。
ドアの開け閉めも注意します。近くにいた蚊がドアの開け閉めの風圧で家に入ることがよく
あります。かぶっていた帽子でドアの近くいた蚊を追ってから、自分と荷物が入る分だけ
開け、さっと入ってすぐ閉めます。
夏の間中、こんなふうに蚊をかわしています。ですから、蚊がいなくなるこの時期が来ると
ほっとします。
なぜこんなに蚊に反応してしまうのか。過去世でマラリアにでもかかったのかしらと考えて
笑ってしまいます。
夏が終わり、蚊から解放され心は平安といったところです。何かから解放されるということ
は嬉しいこと。
自我から解放された世界はどんなだろう。