6月の下旬、標高1300メートル位の山の中の山荘に行きました。
もう、日暮が鳴いていて驚きました。セミは夏の暑い盛りに鳴くものと思い込んでいましたから、
梅雨が明ける前に鳴いていることにびっくりしました。セミは山の方が先に鳴くのでしょうか。
今年初めて聞くセミの声でした。
2、3日前、庭でセミの抜けガラを見つけました。
主は何処で鳴いているのか?家の回りでセミの鳴き声はまだ聞いていません。
子供の頃、よくセミの抜けガラを集めました。抜けガラは探せばあちこちにたくさんあって、
集めるのは女の子の遊びの一つでした。
ポケットに入れると壊れてしまうので、スカートの前の部分を風呂敷のようにして入れたり、
帽子に入れて持ち帰りました。
帽子はカラが壊れない一番の入れ物でした。
セミは土の中で長く生きて、カラから出てからは7日で死んでしまうと聞きます。私たちがセミ
と呼ぶ姿になるために何年も土の中で生きて、本当の姿になって7日しか生きられないのは
悲しい気がします。
いろいろな生の形があるものなのですね。
本当の自分になる道は限りなく遠い、自我のカラを破るための瞑想を続けていくこととする。