猛暑だった夏が終わり、過ごしやすい季節になりました。
夏の間は何やかやと、瞑想を邪魔するものが多々あります。
クーラーや扇風機の音に捕まると、気になってその音から離れられなくなることがあります。
気になっているものを逆に利用する、という方法もあるようですが、私にはできませんので
瞑想を諦めてしまいます。
瞑想による体温の上昇は良いことなのですが、夏のそれは結構辛いもので、カッとくる暑さ
に耐えるのは大変です。
夜になると一斉に鳴き始める虫の大合唱は、瞑想するにはにぎやか過ぎます。自然がどん
どん無くなっていく今、これは贅沢な言い分と思いつつも、毎晩必死で鳴かれると、ついつい
「もう少し静かに鳴いてくれないかな~」と言いたくなります。虫が鳴けるのは限られた短い
間だけ。だから精一杯鳴いているのでしょうが、静かに瞑想したい私には必死の勢いで鳴い
ているように聞こえてしまいます。
一週間位前から朝晩はちょっと冷えますが、日中は心地よい暑さになり、やっと落ち着いて
瞑想ができるようになりました。こうやって静かに瞑想ができるようになって、如何に自分が
外にあるものに影響されていたかがよく分かります。
朝晩の冷えで虫は減り、今は残った虫が味わいよい風情で鳴き、瞑想するには良い夜に
なっています。
秋は実りの秋、食欲の秋、読者の秋などと言われます。秋は瞑想の秋と言ってもぴったり
きます。自分の内側に入るには良い季節だと思います。