今年の冬は、松本は例年にない寒さでした。冬の後半は最低気温が零下10℃前後の日が
ほとんどで、日中の気温も零下のままの真冬日が多くありました。
その寒さの中、何十年かぶりに風邪をひきました。
全く声が出ない。このことが更なる不都合を起こしました。声が出ないということはうがいがで
きないのです。信じがたい驚きの体験でした。ようやく声が出るようになったものの、話をする
時は声を絞り出さないと声にならない状態で、喋ることで疲れていました。
うがいにしろ話すにしろ、当たり前にしていたことが当たり前にできなくなって、当たり前のあ
りがたさを知りました。
暑さ寒さは彼岸まで、と言いますが、お彼岸を過ぎても朝の気温は零下で2月の寒さが続き、
やっと29日から春らしくなり始め、もうあの厳寒は無いだろうと思える気候になりました。
寒さと長引いた風邪で必要最低限のことをして過ごして来ました。29日からの気温のゆるみ
と共に心も身体もゆるんだ気がします。冬の寒さから開放され、やっと自分のリズムで日常を
過ごして行けそうです。
目で見たり肌で感じる表面的な冬から春への自然の変化の影響を心身で受けつつ、それだ
けではないもっと深いところで自然と自分は繋がっていると感じます。