台風の講話

大きな台風が2週連続で来ました。
金井先生の講話にこんなのがあります。
台風の外側っていうのは非常に雨も風も強くて被害を出すわけです。苦しみを
産み出しているんです。(中略)風とか雨とかそういうものと、その台風圏内の人間や
建物や色々なものとの関わりが生じているわけです。
しかし台風の目っていうのはいつも静かなんです。(中略)もし私が台風の真ん中に
いつもいて一緒に動いているとすれば、私はいつも静かでいられるわけです。
私自身は何も被害は受けないわけです。それが中心ということの意味なんです。
自分自身を中心に置けっていうのはそういう意味なんです。
生きていくっていうことは即、私の周りにエネルギーが動いて、そうしてそれに
関与した人達に多少の喜びとか、多少の苦しみとか、そういうものを与えている
わけです。皆さん一人一人みんなそれをやっているわけでしょ。それがいけないって
言っているんじゃないです。そういうふうにしか人間は生きていけないんです。
けれども私の意識というものが、そのグルグル回っている真ん中という所に留まって
いられれば、私自身は少なくとも苦しみを得ることはないんだということです。
だから他の周りのものとの関わりを中心に据えちゃわないで、私が北海道に
行こうと九州に行こうと何処に行こうと、常にそこの中心というものに自分が
留まっていれば、私は私なりの生き方ってものができて、他の人との関わりの中で
色んなことあるでしょけれども、常に私は本当の自分として生きていくことが
できるということです。
台風が来るたびに思い出す講話です。いつも外と一緒に回っていて中には行けません。